タトゥーを入れたい、その気持ちを
知識で支える
はじめての一歩から、二回目以降のステップアップまで。スタジオ選び、デザイン、施術、アフターケア、エフェメラルやジャグアまで。一次情報と科学的な裏付けをもとに、後悔のないタトゥーのための知識を編集する。

赤インクのタトゥーはアレルギーが出やすい?数字で見る本当のリスク
「赤インクはやばい」とよく言われますが、本当でしょうか。5,914人の住民調査や皮膚生検104検体の分析など、分母のあるデータで赤インクの反応の頻度と顔料の中身を確かめ、症状が出たときの見分け方と対処までお伝えします。

ブラックアンドグレーとブラックワークの違いを生む黒の使い方
黒を基調にしたタトゥーには、大きく分けて二つの流れがあります。柔らかな陰影で描くブラックアンドグレーと、黒のベタ塗りで魅せるブラックワークです。技法と文化の背景から、二つの違いと自分に合う選び方を紹介します。

タトゥーの作風にはどんな種類がある?見た目で選ぶスタイル案内
太い線か、細い線か。色を重ねるか、黒の濃淡か。タトゥーの作風は数多くありますが、見分けるポイントはそれほど多くありません。和彫りからファインラインまで代表的な系統を一枚の地図のように並べ、自分の好みに近い作風の絞り込み方を案内します。

タトゥーは医療行為なのか、2020年最高裁決定が示した答え
タトゥーを彫るのに医師免許は必要なのか。この問いに2020年、最高裁が答えを出しました。彫師が刑事裁判にかけられた経緯から、決定後に国が出した通知、アートメイクとの扱いの違いまで、タトゥーを受ける人の目線で説明します。

タトゥーインクの青と緑、EUはなぜPB15:3とPG7を制限したのか
2023年1月4日、EUで青の顔料PB15:3と緑の顔料PG7がタトゥーインクに使えなくなりました。「発がん性が確認されたから」と語られがちなこの制限ですが、一次資料をたどると話はそれほど単純ではありません。提案から施行まで7年の経緯をたどります。

「タトゥーを入れる人は頭が悪い」説を研究データで確かめる
X(旧Twitter)では「タトゥー保有者は知能が低い」という趣旨の主張を見かけることがあります。本当にそうなのでしょうか。知能の直接測定、学歴、性格、雇用と収入。海外の調査データを一つずつ出典付きで確認し、この主張のどこに飛躍があるのかを冷静に検証します。

タトゥーが多い国はどこか、18カ国調査の数字を確かめる
タトゥーが最も多い国は米国だと思っていませんか。2018年に18カ国の計9,054人が答えた調査で首位に立ったのは、意外にもイタリアでした[8]。ただし同じイタリアでも、一般人口への全国調査では推定12.8%という別の数字があります[9]。ランキングの出どころを一つずつ確かめながら、数字が調査によってどう変わるのか、日本の状況と何が違うのかをたどります。

医師のタトゥーは信頼を損なうのか。救急外来で分かったこと
医師にタトゥーがあると、患者の信頼は下がるのでしょうか。米国の救急外来では、一時的な模擬タトゥーや模擬ピアスを付けた医師への患者評価を、実際の診療の後に測った査読論文があります。診療後の評価では統計的な差が出ず、写真だけを見せた別の調査では、タトゥーのある提供者がより高く評価されることはありませんでした。調べ方によって結果が変わるデータを、出典付きで見ていきます。

タトゥーがあると就職できないのか。法律と採用実務を一次情報で確かめた
「タトゥーがあると就職は無理」という話をよく聞きます。しかし法律の条文や公開されている採用基準を確認すると、実態はもっと細かく分かれています。採用の自由を示した判例の考え方、職業安定法の個人情報ルール、警察官・自衛官の採用基準、就業規則の仕組みをたどりました。判断が組織ごとに分かれる理由と、志望先の基準を自分で確かめる方法もまとめています。

タトゥーの麻酔は効くのか。種類・現実・日本の法律を医師監修で解説
「麻酔をすれば痛くないですか?」これはタトゥーで一番多い質問です。正直に答えると、痛みをゼロにする麻酔はありません。ただし、正しく理解すれば痛みは現実的にやわらげられます。カギは「どの麻酔か」ではなく「誰が扱うか」です。麻酔は、塗るタイプ(表面麻酔)でも日本の法律では医行為=医療の領域だからです。私たちは医療機関 inklinic と連携し、医師の管理下で麻酔を扱う立場から、麻酔の種類とタトゥーでの現実、日本の法律、そして「医師の管理下なら何ができるのか」までを、一次資料・公的資料・学会指針をもとに医師監修でお話しします。