風神雷神

風神雷神

ふうじん・らいじん / Fūjin / Raijin / Fūjin & Raijin

風袋を担ぐ風神と、太鼓を背負う雷神。胸割りの左右対。

意味・象徴

自然への畏怖力の均衡厄除け・豊穣

起源・由来

俵屋宗達『風神雷神図屏風』(17世紀前半・建仁寺蔵・国宝)が図像源流。これを尾形光琳・酒井抱一が転写し、琳派の代表画題として継承された。京都三十三間堂の風神雷神像(鎌倉時代)や二十八部衆像も古典的典拠。源流はギリシャの風神ボレアスから中央アジア・インドの風神ヴァーユを経て仏教護法神となり、日本に伝来した経緯がインド学・仏教美術史で論じられている。

定石の組み合わせ

稲妻
胸割りで左右一対

構図上の役割

胸割りで左右一対のレイアウトが定番。風神は右肩〜胸に緑身・風袋を担ぐ姿、雷神は左肩〜胸に白身・連太鼓を背負う姿で配し、荒々しい雲・稲妻の額と高い親和性を持つ。墨雲を主体に朱・群青で天衣を起こす。

蘊蓄

農業において風と雨(雷)は不可欠で、自然の猛威を鎮め恵みを乞う農耕民族の根源的祈り。宗達の風神雷神図は屏風絵の常識を破り、金地に余白を大胆に取った構図で「離れて立つ二神」の緊張を生んだ。和彫りでも左右の余白(雲・霞)の取り方が彫師の腕の見せどころ。

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