鷹

鷹

たか / Taka / Hawk

勇猛さと王者の風格を表し、松に止まる阿吽の対が定番です。

意味・象徴

勇猛・決断力王者の風格富(鷹狩りは武家の特権)先見の明・摑んだ幸運を離さない

起源・由来

鷹狩り(放鷹)は奈良時代に中国から伝来し、武家の特権として平安〜江戸期に盛んになった。徳川家康・吉宗が特に好み、将軍家の鷹匠が制度として整えられたことが、和彫りの題材として定着するのを後押しした。狩野探幽・狩野山雪の鷹図、葛飾北斎『松に鷹図』が図柄のもとになっている。「初夢に一富士二鷹三茄子」の縁起の鷹もここに連なる。

定石の組み合わせ

構図上の役割

両肩から飛び降りる構図や、松の枝に止まる阿吽の対で描かれる。胸・腕の抜き彫りでも映える。羽根の細密彫り(一枚一枚の羽毛のグラデーション)が彫師の技量を示す部位で、墨の濃淡で雪・霞の額と馴染ませる。

豆知識

「松」の「ま」と「鷹」の「た」で「待つ」「鷹し」とも掛かる、縁起担ぎの組み合わせである。徳川家康の鷹狩り愛好は『駿府記』にも記録され、「鷹を据える」(鷹匠の腕に止まらせる)武家の所作は武士の格を示す技芸として尊ばれた。摑んだ獲物を離さない習性から、商売人にも好まれる。

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