金太郎

金太郎

きんたろう / Kintarō / Kintarō

巨鯉を組み伏せる怪童丸。立身出世の童子英雄。

意味・象徴

怪力・無病息災立身出世・縁起担ぎ童子英雄

起源・由来

源頼光四天王の一人・坂田金時(さかたのきんとき、平安中期の武人)の幼名。足柄山で山姥に育てられ、熊と相撲を取り、巨鯉を抱える「抱き鯉」、まさかりを担いで熊に乗る図像が江戸期の端午の節句五月人形・浮世絵で定型化した。歌川国芳・月岡芳年が好んで描き、国芳『坂田怪童丸』『金太郎の鯉つかみ』が和彫りの典拠。母は彫物師の娘・八重桐とする後世の伝承もある。

定石の組み合わせ

巨鯉(抱き鯉)
まさかり
山姥

構図上の役割

背中の単独主題、童子もの、熊や斧と合わせる構図が多い。赤い肌(朱)に黒髪、腹掛けに「金」の字を入れた図が定型で、額には滝・松・山霞を配する。子の健やかな成長を願う父親世代の彫物として好まれた。

蘊蓄

坂田金時は史実上は寛弘8年(1011)没とされ、酒呑童子退治に参加した実在の武人。和彫りで金太郎を彫るのは「我が子が金太郎のように丈夫に育つように」という親の祈りに連なる伝統で、童子英雄譚は江戸町人文化における立身出世観の核となった。

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