
花和尚魯智深
かおしょう・ろちしん / Karōshō Rochishin / Lu Zhishen the Flowery Monk
全身に花を彫った怪力の破戒僧で、素手で柳を引き抜きます。
意味・象徴
豪放磊落・義理人情怪力・正義感二重彫りの題材
起源・由来
『水滸伝』の天孤星で、序列は13位である。本名を魯達という。柳を素手で根こそぎ抜き、仁王像を素手で粉砕する怪力の僧である。義侠心から肉屋を撲殺して逃亡し、出家した。62斤の禅杖(錫杖)を持つ。
定石の組み合わせ
構図上の役割
背中一面に魯智深を彫り、その体に彫られた花刺青まで二重彫りで再現する。額には松・滝・雲を配し、禅杖を斜めに通して動きを出す。色は墨主体に朱・群青、花弁を白〜淡紅で起こす。
豆知識
原典『水滸伝』では植物の種類は分からない(「遍体花繍」とだけ書かれている)。歌川国芳『通俗水滸伝豪傑百八人之一個』では海棠や白梅で描かれ、これが和彫りの魯智深の標準的な姿になった。野猪林で林冲を救う場面、五台山で大暴れする場面が国芳の連作で名高い。「花和尚」の「花」は花刺青のことで、現代の「花の彫物師」という言葉の語源ともいわれる。
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