聖母マリア

聖母マリア

せいぼまりあ / Seibo Maria / Virgin Mary

受胎告知の聖母で、慈愛と保護を表す女性像です。

意味・象徴

母性・慈愛純潔保護・とりなし無原罪の御宿り悲しみと耐忍

起源・由来

1531年にメキシコ・テペヤックで聖母グアダルーペが現れて以降、ラテンアメリカのカトリック圏で中心的な信仰として定着した。20世紀のチカーノ・タトゥー文化(特にロサンゼルス・東ロス・サンクエンティン刑務所)では、ガウンを纏い光輪を背負う「グアダルーペの聖母」が大流行した。背中・胸・前腕に入れる、大きな作品として彫られた。

定石の組み合わせ

聖母マリア+光輪
聖母マリア+薔薇
聖母マリア+月(足元に三日月)
聖母マリア+天使
聖母マリア+"Madre"バナー

構図上の役割

背中全面・胸・上腕に入れる、大きな作品である。両手を胸の前で組み、頭をわずかに左に傾け、光輪を背負って立つ姿が定番である。チカーノ様式では黒と灰色のグレースケールで、伝統的なカトリック圏では青い衣・白いマント・金の光輪をフラットカラーで描く。

豆知識

メキシコの聖母グアダルーペは褐色肌(morena)で描かれ、先住民メスティーソの信仰の中心となった。チカーノ・タトゥーでは、この聖母が「アングロ系白人キリスト教との差異化を体現する非白人マリア像」として、民族のアイデンティティの象徴になっている。和彫りの観音菩薩と象徴としての意味(慈悲深い女性の救い手)は似ているが、生まれも形もまったく別である。

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