ラテン十字

ラテン十字

らてんじゅうじ / Raten Jūji / Latin Cross

キリスト教の信仰を表す、最も基本的なしるしです。

意味・象徴

キリスト教信仰受難・贖罪復活・永生犠牲守護

起源・由来

初期キリスト教時代(1-4世紀)、迫害を受けていたローマ帝国の中で、信徒の間の隠れたシンボルとして広まった。313年のミラノ勅令以降は、公の信仰の象徴になった。下部が長い縦軸のラテン十字(crux immissa)は、ゴルゴタの磔刑の十字架の形を写したもので、ギリシャ十字(4本の腕が同じ長さ)と区別される。

定石の組み合わせ

ラテン十字+茨の冠
ラテン十字+ロザリオ
ラテン十字+"INRI"の文字
ラテン十字+鳩
ラテン十字+光線

構図上の役割

前腕・胸・背中・首筋・指など、あらゆる部位に小〜大サイズで入れる。黒のソリッドから、光線・雲・薔薇をまとった装飾的な形まで、表現は多彩である。

豆知識

中世ヨーロッパで聖地巡礼を達成したエルサレム巡礼者(Jerusalem Pilgrim)が証として手首にエルサレム十字を彫った記録が17世紀から残る。これは、現代のタトゥーに残る最も古いキリスト教の伝統の一つである。今もエルサレム旧市街の Razzouk Tattoo(1300年頃から代々続くコプト系のタトゥー一族、現在7代目)が、同じ木版を使って彫り続けている。

同じカテゴリ / キリスト教意匠カテゴリ一覧を見る →

タトゥーの意味をもっと知る