聖心

聖心

せいしん / Seishin / Sacred Heart (Sacro Cuore)

キリストの燃える心臓。受難と無条件の愛。

意味・象徴

キリストの無条件の愛受難・贖罪(茨の冠と槍傷)犠牲信仰の燃焼魂の救済

起源・由来

17世紀フランスのマルグリット・マリー・アラコック修道女(1647-1690)の幻視に発し、カトリック教会が公認した「イエスのみ心」信心。茨の冠で囲まれ、十字架が頂に立ち、炎を上げる心臓の図像は19世紀のイタリア・スペイン・メキシコの聖画で固まり、Chicano(チカーノ)系タトゥーの黒灰彩色シングルニードル様式の中心モチーフとなった。Jack Rudy、Freddy Negrete(1956-2021)らが現代形を確立。

定石の組み合わせ

聖心+茨の冠
聖心+短剣(マリアの七つの悲しみ)
聖心+十字架
聖心+薔薇
聖心+"Madre"の文字

構図上の役割

胸・上腕・前腕にこぶし大で配置。チカーノ様式は黒灰のグレースケール(black and grey)、トラディショナル様式は赤・黄・緑のフラットカラーで対比的に処理される。

蘊蓄

1675年6月のアラコックの幻視で、キリストが自らの胸を開き心臓を示しながら「これがいかに人類を愛したかを見よ」と告げたとされる。この受難神学の核心が、20世紀の Chicano タトゥー文化と結びつき、囚人・ローライダー・パチューコらの信仰表明の意匠として独立した発達を遂げた。

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