
鍾馗
しょうき / Shōki / Zhong Kui
鬼を喰らう破邪の大鬼神。疫病除けの守護者。
意味・象徴
破邪・疫病除け家内安全魔除け
起源・由来
唐の玄宗皇帝の夢で熱病をもたらす小鬼を喰らった大鬼の故事(『唐逸史』『歴代名画記』)。実在の人物・終南山の鍾馗が科挙落第を恥じて自殺し、皇帝の手厚い葬礼を恩義に思って鬼神となったとされる。呉道玄(呉道子)の鍾馗図が最古とされ、これが日本に伝来。日本では端午の節句の幟絵・五月人形と結びつき、特に京町家では屋根の上に小型の鍾馗瓦を置き対面の家の鬼瓦から飛んでくる邪気を跳ね返す習慣がある。
定石の組み合わせ
鬼
剣
官服
構図上の役割
肩・胸・上腕の主題に向く。背中一面では官服(黒・朱)と長髯、剣を抜き持つ立姿が定型で、鬼との対景で物語化しやすい。眼の見開きと髭の表情が彫師の腕を試す部位。
蘊蓄
葛飾北斎・歌川国芳ともに鍾馗図を多数描き、特に北斎の『鍾馗図』(朱一色)は端午幟絵の典型。明治期の疱瘡(天然痘)流行時には朱摺りの鍾馗図が魔除けとして大量に出回り、現代でも京都の屋根瓦に小鍾馗像が残る。
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