青海波

青海波

せいがいは / Seigaiha / Seigaiha

半円の重なりで連ねる波文。永劫の平安を表す。

意味・象徴

未来永劫の平安広がる海連続・調和

起源・由来

ササン朝ペルシャの連珠文がシルクロード経由で唐に伝わり、奈良の正倉院御物の漆胡瓶などに原形が見られる。雅楽「青海波」(『源氏物語』紅葉賀巻で光源氏と頭中将が舞う)の舞楽装束に用いられたことが名の由来とされる。江戸後期の絵師・青海勘七が漆器装飾として大成し、「青海波塗」として工芸技法に発展。同心の半円を魚鱗状に重ねた幾何学文様で、未来永劫の平安と広がる海を象徴する。

定石の組み合わせ

衣裳引用
地文
現代和柄

構図上の役割

クラシック総身彫りの全面背景より、地文・衣裳引用・現代アレンジ向き。線の太さと半円の大きさで密度を変え、藍と白の濃淡で奥行きを作る。袖口・帯付近の見切りに用いると着物意匠の引用として機能する。

蘊蓄

青海波は世界三大連続文様(青海波・七宝・麻の葉)の一つに数えられ、近年では国際的にも Seigaiha pattern として知名度が高い。雅楽『青海波』は光源氏が舞ったという物語の格調から、皇室・公家文化と結びつき、現代でも結婚式の祝儀袋・婚礼衣裳の地文として広く用いられる。

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