
薔薇
ばら / Bara / Rose
愛と犠牲。オールドスクールの花の代名詞。
意味・象徴
愛・情熱(赤)純潔(白)哀悼・追憶(黒)美しさと痛みの両義性(棘)聖母マリアの花(薔薇は中世以来マリア象徴)
起源・由来
古代ローマのヴィーナス信仰と、中世カトリックのロザリオ(「薔薇の冠」を意味するラテン語 rosarium)に二重の源流を持つ。19世紀末のアメリカで水兵が母や恋人への思慕として彫り始め、20世紀前半に Norman "Sailor Jerry" Collins(1911-1973)とその師 Cap Coleman、後継の Don Ed Hardy がハワイ・ホノルル時代に形を整え、太い黒輪郭+赤・緑・黄の限定彩色という「トラディショナル・ローズ」の図像規範を確立した。
定石の組み合わせ
薔薇+短剣
薔薇+髑髏
薔薇+ハート
薔薇+名前バナー
薔薇+蝶
薔薇+蜘蛛の巣
薔薇+羅針盤
構図上の役割
上腕・前腕・胸・肩などあらゆる部位に単体でも額装でも対応。トラディショナルでは葉を黒輪郭で塊として描き、花弁の重なりを陰影でなく面で見せる。サイズは握り拳大が標準。
蘊蓄
「Rose of No Man's Land」は第一次大戦中(1918)の同名軍歌から派生し、戦場の塹壕地帯(no man's land)で負傷兵を救護した赤十字看護婦を「血泥の中の薔薇」になぞらえた追悼意匠。看護婦のベール姿の女性に薔薇を添える定型として今もリバイバルされる。和彫りの牡丹が「百獣の王の安住の地」という意味体系に組み込まれているのに対し、洋彫りの薔薇は単独で「愛そのもの」を担う点で機能が異なる。
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