錨

いかり / Ikari / Anchor

船乗りの守護。希望と帰還の象徴。

意味・象徴

希望(ヘブライ書6:19「魂の錨」)安定・不動大西洋横断の達成(古い水兵の階級記号)母港への帰還故郷・家族との繋がり

起源・由来

初期キリスト教徒がカタコンベに十字架の代用として刻んだ秘匿シンボル(迫害下で十字架は危険だった)が原型。18-19世紀の英国王立海軍(Royal Navy)で大西洋を横断した水兵が腕に彫る慣習となり、19世紀末にアメリカ東海岸の港町、特にニューヨーク・バワリー街のタトゥーシーンで一般化。Cap Coleman と Sailor Jerry が「ROLLING STONE」「MOM」等のバナーを巻いた現行図像を完成させた。

定石の組み合わせ

錨+"MOM"バナー
錨+薔薇
錨+燕
錨+帆船
錨+ロープ
錨+灯台
錨+羅針盤

構図上の役割

前腕の中ほどに腕の長軸に沿って縦置きが伝統。サイズは手のひら大が基本。錨身を黒で太く面で塗り、ロープと波しぶきで動きを付ける。

蘊蓄

「Hold Fast」の文字を指関節(fingers across the knuckles)に分けて彫るのは英国海軍水兵が綱を握り損ねないよう祈った実用呪術で、錨タトゥーとセットで現れる。和彫りには「錨」単独のモチーフがほぼ存在せず、海の象徴は波・千鳥・帆船で代用される点が対照的。

同じカテゴリ / トラディショナルカテゴリ一覧を見る →