
ミノタウロス
みのたうろす / Minotaurosu / Minotaur
迷宮に閉じ込められた牛頭人身の存在で、獣性と隔離の悲劇を表します。
意味・象徴
獣性隔離された存在宿命・呪い犠牲原罪(人と獣の禁忌な交わり)
起源・由来
ギリシャ神話で、クレタ王ミノスの妻パシパエが、ポセイドンの呪いで雄牛と交わって生んだ半人半牛である。ミノスは建築家ダイダロスに迷宮 Labyrinth を造らせて閉じ込め、毎年アテネから貢物の若者をミノタウロスに供した。アテネの王子テセウスがアリアドネの糸を頼りに迷宮に入り、ミノタウロスを倒した(プルタルコス『テセウス伝』)。
定石の組み合わせ
ミノタウロス+迷宮
ミノタウロス+斧(labrys)
ミノタウロス+糸(アリアドネ)
ミノタウロス+月
構図上の役割
背中・上腕・太ももに入れる、大きな作品である。牛頭人身の立ち姿、迷宮の壁を背景にする構図、または斧を構えて戦う姿で描く。黒と灰色の写実的な描き方が主流である。
豆知識
クノッソス宮殿(前1900-1450)の地下構造が複雑で、これが「迷宮」神話の現実的基盤になったとされる。フランシス・ベーコン(1909-1992)、パブロ・ピカソ(『ミノタウロマキア』1935)が20世紀に芸術の上でとらえ直し、それが現代のタトゥー文化に入ってきた。
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