
ハムサ
はむさ / Hamusa / Hamsa (Hand of Fatima)
五本の指を広げた手の形で、中東・地中海の魔除けです。
意味・象徴
邪視(evil eye)からの守護幸運ファーティマの手(イスラム)/ミリアムの手(ユダヤ)五感の防御母性
起源・由来
古代カルタゴ(前6世紀頃)のタニト女神信仰に、すでに手の形の象徴が見られる。中東・北アフリカ・地中海沿岸で広く使われてきた。イスラム圏では「ファーティマ(預言者ムハンマドの娘)の手」、ユダヤ圏では「ミリアム(モーセの姉)の手」、キリスト圏では「マリアの手」と呼ばれ、各信仰圏で独自の名を持つ。手のひらの中央に目(邪視返し)を置く形が典型である。
定石の組み合わせ
ハムサ+邪視(ナザール)
ハムサ+ヘナ文様
ハムサ+月
ハムサ+星(六芒星または五芒星)
ハムサ+蛇
構図上の役割
前腕・胸・背中・首筋に、中サイズで入れる。5本の指を広げた手の形で、手のひらの中央に目を置く正面の構図である。装飾的なヘナ文様風のラインで、指や手のひらを埋める。黒のラインで描き、目の部分だけを青かトルコ石色にする。
豆知識
中東の文化圏では、家の戸口・車のミラー・乳児のお守りに広く用いられる、実用の魔除けである。タトゥーになったのは、20世紀後半に中東の移民文化を通じて米欧に広まったためである。どの文化に属するか(イスラム・ユダヤ・北アフリカ・カナーン)が複雑なため、彫るときに背景の理解が求められる意匠の一つである。
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