バフォメット

バフォメット

ばふぉめっと / Bafometto / Baphomet

山羊の頭に人の体を持つ偶像で、テンプル騎士団から悪魔学へとつながる歴史を持ちます。

意味・象徴

二元論(男女・生死・霊肉の統合)反キリスト教禁忌の知識テンプル騎士団の伝説オカルト的反抗

起源・由来

14世紀初頭、フランス王フィリップ4世がテンプル騎士団を解体した(1307-1312)。その際の異端審問で、「騎士団は Baphomet なる偶像を崇拝していた」との告発が用いられた。実在は疑わしい。19世紀に Éliphas Lévi が、著作『高等魔術の教義と祭儀』(1855)で、山羊の頭・女性の胸・松明と男女両性の象徴をあわせ持つ図を作った。これが、現代の Baphomet の姿の決定版になった。

定石の組み合わせ

バフォメット+ペンタグラム(逆位置)
バフォメット+蝋燭
バフォメット+"SOLVE ET COAGULA"の文字
バフォメット+月

構図上の役割

背中全面・胸・上腕に入れる、大きな作品である。Lévi の図を忠実に再現した、正面を向いて座る姿が定番である。頭は山羊で、両手の指で「上は下と同じ(solve et coagula)」のジェスチャーをし、額に逆五芒星を置き、体は両性具有に描く。黒と灰色のグレースケールで描くのが主流である。

豆知識

1966年に米国で Anton LaVey(1930-1997)が「サタン教会」を設立し、Baphomet を組織の公式のしるしに採用した。これがサブカル化を加速した。テンプル騎士団の実態の研究では、Baphomet 崇拝の告発は政治的な捏造の可能性が高い。騎士団を弾圧する口実だったとされる(バチカン秘密文書館の Chinon Parchment 2001年発見)。

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