グアダルーペの聖母

グアダルーペの聖母

ぐあだるーぺのせいぼ / Guadarūpe no Seibo / Virgen de Guadalupe

メキシコの守護聖母で、チカーノの刺青の象徴です。

意味・象徴

メキシコ・メスティーソのアイデンティティ民族の母保護と独立信仰の自負カトリックと先住民信仰の融合

起源・由来

1531年12月、メキシコシティ郊外テペヤックの丘で、先住民フアン・ディエゴの前に褐色の肌の聖母が現れ、その姿が彼のティルマ(外套)に焼き付いたと伝えられる。このティルマは現在もメキシコシティのグアダルーペ大聖堂に保管され、年間2000万人以上の巡礼者を集める。20世紀後半のチカーノ・タトゥー文化で、Freddy Negrete、Jack Rudy の、黒と灰色で描くシングルニードル様式の中心のモチーフになった。

定石の組み合わせ

グアダルーペ+薔薇
グアダルーペ+光線
グアダルーペ+三日月(足元)
グアダルーペ+天使(裾を支える)
グアダルーペ+"Mi Vida Loca"の文字

構図上の役割

背中全面・胸・上腕に入れる、大きな作品である。光線を背負って両手を組み、足元の三日月を天使が支える縦長の構図が定番である。黒と灰色のグレースケールの細かな陰影で、ティルマの姿を忠実に再現する。

豆知識

ティルマに描かれた聖母の瞳の中に、当時の目撃者数名の姿が映っているとする研究(1929年からの一連の解析)がある。これが、現代の信仰を支える根拠の一つになっている。チカーノ・タトゥーでグアダルーペを彫ることは、信仰を示すだけにとどまらない。「アングロ・アメリカ社会で生きるメキシコ系の魂の徴」という、政治的・民族的な意味を持つ。

同じカテゴリ / キリスト教意匠カテゴリ一覧を見る →

タトゥーの意味をもっと知る