
メメント・モリ(文字)
めめんともり / Memento Mori / Memento Mori
「死を想え」という、古代ローマで凱旋将軍に囁かれた言葉です。
意味・象徴
死を忘れぬ謙虚さの戒め今を生きる覚悟人生短し
起源・由来
古代ローマでは、凱旋将軍が市内を行進する際、奴隷が背後で「Memento mori(汝、死を想え)」と耳元で囁いて慢心を戒める習慣があった。これが起源とされる(テルトゥリアヌス『護教論』2-3世紀の記述)。中世の修道院(特にカルトジオ会・トラピスト会)の修行で、日常的に唱えられた。近代のタトゥーでは、Old English ブラックレターで前腕や胸に彫る定番の格言として定着した。
定石の組み合わせ
MEMENTO MORI+髑髏
MEMENTO MORI+砂時計
MEMENTO MORI+蝋燭
MEMENTO MORI+十字架
構図上の役割
前腕・胸・鎖骨・背中に、横長の文字列で入れる。Old English ブラックレターまたはローマンキャピタルで彫る。黒のソリッドで、太く角張ったセリフ(文字の端の飾り)にするのが定番である。
豆知識
凱旋将軍の背後で奴隷が囁いたという伝承は、後の時代のローマ史家が文学的に書き足した可能性が高いとされる。それでも教訓として強く広まり、ルネサンス以降の西洋のメメント・モリ文化の根幹になった。日本語の「諸行無常」と意味は近いが、ローマ生まれの、この世の生を重んじる響きを持つ点で、出自は別である。
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