
ロシア囚人の星
ろしあしゅうじんのほし / Roshia Shūjin no Hoshi / Russian Prison Stars
ヴォルイ・フ・ザコネの八芒星で、組織犯罪の階級を示します。
意味・象徴
「Вор в законе(法の中の盗賊)」の階級徴国家権力への永遠の反抗ロシア組織犯罪の最高位鎖骨=肩を曲げない誓い膝=誰の前にも跪かない誓い
起源・由来
ソビエト連邦・ロシアの組織犯罪「Вор в законе(Vor v zakone、法の中の盗賊)」の、伝統的な階級のしるしである。19世紀ロシア帝国期の囚人タトゥーに起源を持ち、20世紀のグラグ(強制収容所)で体系化された。1990年代以降、Danzig Baldaev の囚人タトゥーの図録(『Russian Criminal Tattoo Encyclopaedia』3巻 FUEL 出版、2003-2008)で欧米に紹介された。David Cronenberg 監督『イースタン・プロミス』(2007)で映像になり、広く知られるようになった。
定石の組み合わせ
八芒星+鎖骨配置(権力に屈さぬ誓い)
八芒星+膝配置(誰の前にも跪かぬ誓い)
八芒星+ロシア正教十字
八芒星+人名(故人・盟友)
構図上の役割
鎖骨の左右一対か、膝の左右一対に、8つの尖った先が放射状に伸びる星形を入れる。中央に追加図像(ばら、頭骨、十字架など)を含む場合がある。黒のソリッドだけで描く。
豆知識
ロシア囚人文化では「資格のないタトゥーを彫った者」への制裁は重く、伝統的には皮膚剥ぎ・自死強要に至ったとされる(Baldaev の証言記録)。日本人がファッションで「Vor v zakone」の星を彫ると、現地で深刻な誤解(成り済まし)を招くおそれが高い。刑務所の伝統の意匠の中でも、代表的な「彫ってはいけないモチーフ」の一つとされる。
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